こんにちは、コピーライターの竹内です。
突然ですが、みなさま。
本は読んでいますか?
私はライターという仕事柄、意識的に本を読むようにしているのですが、
巷では、“活字が読めなくなった”といったことがテーマの本が注目を集めていますね。
今を生きる社会人には時間がない…
とてもじゃないけれど、文学を楽しむ時間がない…
と思っている現代人は、決して少なくないようです。
今回のブログでは、そんな方々に向けて。
通勤中、お昼休み、休日の15分など…ちょっとした時間で気持ちを切り替えたいときに手に取れる、
短いお話や、読みやすい文章の本を、集めてみました。
すべての、白いものたちの
ハン・ガン 著
斎藤 真理子 訳

白について、ただひたすらに綴られた本。
去年のノーベル文学賞をとって大変話題になった、韓国の作家さんの本です。
こちらの本、少しおもしろい構造をしています。
大きく分けると第3章まであるのですが、その中にさらに複数の小さな物語が収められており、ひとつひとつは1〜3ページほど。
まるで、ショートムービーの連作をみているかのような気分になります。
短い物語が断片的に積み重なっていく構成は、まるで、積もりゆく白い雪のようですね。
冬の寒さがとても厳しい韓国で、この作品が生まれたことは、きっと無関係ではない。
韓国の冬の気候が持つ不安定さや、そのなかでふと訪れる、目が覚めるようなキリッとした情景が、
目の前に現れた…!ような、現れていないような。
この季節にぴったりな一冊だと思います。
性格は変えられる
野田俊作 著

見るからに、難しそうな雰囲気が漂っているこの本ですが。
実は、心理学・哲学書に幾度となく挫けた私がたった10日ほどで読み終えた、
初心者にたいへん易しい本となっています。
その易しさのひみつは、この本の書き方にあります。
著者とインタビュアーとの対談形式で進められているので、私たち読者が「はて…?」となったタイミングで、質問を投げかけてくれるのです。
こういった哲学や心理学の本でよくある、読み進めていくたびに筆者の思想や考察から遠のいていく現象は起きることなく…(とはいえ、最後の方はかなり置いていかれましたが)
インタビュアーのツッコミのような質問に、思わずくすりと笑いながら、読み進めることができました。
小川洋子と読む 内田百閒アンソロジー
内田百閒 著
小川洋子 編

内田百閒は、夏目漱石の門下生の作家です。(百聞ではなく、百閒。私はこの漢字を初めて知りました。)
私は昔の言葉や難しい文体に慣れていないので、1話読了するごとに使うカロリーが相当に高かったです。
(こちらのブログのタイトルと反した感想…しかし!)
知らない単語を調べたり、同じ文章を何度も何度も読んだりしたとき、情景がやっと脳内に思い浮かんだときの爽快感がすごいのです。
さらに、こちらの本は、「博士の愛した数式」や「ことり」などで有名な、小川洋子さんがセレクトしたお話を集めたアンソロジー。
お話の後に小川洋子さんの一言が添えられており、うまく内容が掴みきれなかったお話に急に輪郭が出始めたり、まったく別の解釈がひらけたりと、一度で二度楽しめるオトクな本になっています。
実はこちら、実家に帰った際に、母の本棚から拝借したおかげで出会えた本でなんです。(お母さん、ごめんネ)
本棚の目につきやすいところにしまっておいてくれてよかったです。
さて、3冊ご紹介してみましたが、気になる本はあったでしょうか?
1ページでも、1行でも。
今やっていることから、ちょっとひと呼吸おきたいとき、
読書という選択肢を、頭の片隅に置いておいてもいいかもしれませんね。
さて、来週からまたがんばりましょう。
以上、竹内でした。

