おはようございます。最近、「早朝から仕事ってこんなに捗るの?」を痛感している細尾です。

「獺祭(だっさい)」はご存知でしょうか?日本酒好きの方なら知らないひとはいないと思われる、山口県にある旭酒造株式会社さんがつくられている日本酒です。2020年に30周年を迎えるということで、昨年7月〜9月に開催されたのが「獺祭デザインアワード2019」。
テーマ・課題は、獺祭の中でも代名詞とも言える「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 720ml」の化粧箱とボトルラベルのデザインです。
応募資格は、「性別・年齢・職業・国籍は問いません。プロ・アマも問いません。グループでの応募も可」ということでしたので、デザインチームに情報共有し、みんなで挑戦してみよう!ということになりました。

審査方法がおもしろく、旭酒造株式会社 会長の桜井 博志 氏が一人で決めるというものでした。僕が大好きなスマイルズの遠山正道さんがサポート的に関わられているようでしたが、会長の独断で決めるなんてなかなかないことなので、もしかしてがあるかも?というのも応募の要因ではありました。
(グランプリの賞金が100万円というのも大きな魅力!)

それで、その結果発表が2020年1月。そう今月だったのです。

ちなみに私、細尾の提出したデザインはこちらです。

獺祭デザインアワード2019応募作品1
獺祭が育まれる山口の森をイメージした外箱
獺祭デザインアワード2019応募作品2
赤いボトルに太陽をイメージした丸い金のラベル

提出期限がちょうど「カラーミーショップ大賞2019」の授賞式前日でしたので、宿題はギリギリに提出する派の私は、東京のホテルで詰めの作業をして期限数時間前に提出したのを思い出します(汗)
デザインチーム全員が参加しましたので、spicatoとしては4種類のデザインができたわけですが、他のスタッフのものは個別に聞いてみてください。

そう、それで審査結果の発表が今月でしたので、気になってページを見た訳ですが…..

グランプリはなんと…..!

別の方でした。(そりゃそうだ!)

見事グランプリに選ばれ、商品化が決定したのは、長野県のデザイナーさんとのことでした。コンセプトはこんな感じです。
以下引用です。

「獺祭」の由来となった文豪 正岡子規のイラストを大胆に使ったものとなっております。日本の近代文学に大きな影響を与えた正岡子規は、獺祭にとってもゆかりのある人物です。
獺祭の言葉の意味は、獺が捕らえた魚を岸に並べてまるで祭りをするようにみえるところから、詩や文をつくる時多くの参考資料等を広げちらす事をさします。
正岡子規も自身の執筆活動の様子から、自らを「獺祭書屋主人」と号しています。
獺祭も、少しでも良質な酒を造るため、「酒造りは夢創り、拓こう日本酒新時代」をキャッチフレーズに日々革新することを重要視しています。私たちの日本酒のブランドも、正岡子規にあやかり「獺祭」と名付けられました。
このパッケージは、獺祭の酒造りの姿勢をお客様に改めて伝える作品となっています。

獺祭公式サイト|DASSAI DESIGN AWARD 2019 グランプリ発表/発売決定!より

これを読んで思いました。自分のデザインは表層のものになってしまっていたなぁと。着眼点とコンセプトはとても重要だと思い知った次第です。

実はこの「獺祭デザインアワード」ですが、一昨年の2018年から開催されており、はじめてのアワードでは外箱だけだったのですが、鯉を背負った獺(かわうそ)のイラストをあしらったデザインがグランプリを受賞しています。

結果はどうであれ、仕事以外でデザインをすることは気付きや反省があり、勉強になりますので、これからも何か見つけては挑戦してみたいと思います。

spicatoでは日本酒のラベルデザインもさせていただいておりまして、ご興味をお持ちの方はご相談ください。
春先に新天地への向かう若者の餞にというコンセプトで作られた九重雑賀さんの「SPRING’S YELL(スプリングエール)」

九重雑賀SPRING'S YELL

日本酒との相性バツグンのかに↓

日本酒にぴったりな蟹