こんにちは。
ディレクターの前川です。

すっかり秋めいてきた今日この頃。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

spicatoでは9月から、紀の川市さまよりご依頼いただき、

「きのかわ市民クリエイター養成塾」が始まりました。

紀の川市の魅力をさまざまな視点から発信できる人を増やすために、
撮影やライティングのノウハウを学べるこのプログラム。
ありがたいことに、spicatoは今年で3回目の講師を担当しています。

私は、司会進行やライティング講師を担当中。
その中で、改めて「これ、いいな」と感じたことがあります。それが「他己紹介」。
今回は、その魅力についてお話しできればと思います。

他己紹介とは?

隣に座っている人同士でインタビューし合い、
その内容をもとに、相手のことをみんなの前で紹介するというもの。
(経験上、インタビュー項目はあらかじめ提示しておき、1人あたり3分ずつインタビューし合うのがちょうど良きです◎)

実はこれ、3年前のライティング講座の中で
「インタビューのコツ」を学ぶワークとして試してみたのがきっかけ。
やってみたら、想像以上に盛り上がって「これいいやん!」となりました。

そこから毎年、講座の初回に取り入れるように。
受講生の方々同士の距離がぐっと近づいて、場があたたまる感覚があります。

自己紹介って、苦手な人多いと思う。

私自身、とっても苦手です。
「何か面白いことを言うべきか…」「印象に残る話をしないと…」と考えるうちに、結局「spicatoの前川です、ディレクターやってます☆よろしくお願いします!(ニコッ)」で終わってしまう。

せっかくの「知ってもらうチャンス」そして「周りのことを知れるチャンス」なのに、もったいないですよね。そんなときに、他己紹介っていいなあと思います。

他己紹介のいいなと思うところ

① 話すきっかけが自然にできる

講座などで隣の席になった人に話しかけるの、少し勇気が入りませんか。「話しかけてみたいけど、何から切り出したらいいのかな」「いきなり話しかけられて驚かれないかな」そんなことを考えて、けっきょく話しかけられず、講座が終了してしまう。そんな経験ありませんか?(私は、あります)

そんなときにこそ、他己紹介。
「話す理由」があらかじめあるので、自然に会話が生まれます。
質問を通して相手のことを知り、自分のことも聞いてもらえる。お互いを知る“きっかけづくり”として、適しているワークだと思っています。

実際、講座内でも「趣味が同じだった」「出身が近かった!」など、思いがけない共通点が見つかって一気に場が和むことが多いです。

② 自分では言わないことを紹介してもらえる

自分では「わざわざ言わなくてもいいかな」と思って言わない情報も、他己紹介なら紹介してくれることも。例えば、「漫画好きだけれど、めっちゃ極めているわけじゃないからな。。」となったら、自分から自己紹介の場ではあまり言わないですよね。

ですが他己紹介だと「めっちゃ極めているわけじゃないようなのですが、漫画が好きなのだそうです。最近は〇〇にハマっているらしいです。」なんて紹介されたりするんです。それだけで「私も〇〇好きですー!!!」と声を上げてくれる方がいたりして、わいわいと盛り上がったりします。
「自分では大したことないと思ってたけど、実は印象に残る個性だった」そんな他者目線の気づきも生まれます。

③ 人の話をちゃんと聞ける

自己紹介だと、順番が近づくにつれて「何言おうかなあ」とそわそわして、あんまり他の方の紹介に集中できないとき、ありませんか?でも他己紹介は「聞いたことを紹介する」側に回るので、気持ち的には落ち着いて、他の方の紹介をしっかり聴けたりするな、と感じています。

また、「相手をできるだけ良い感じに紹介したい」という心理も働くので、自然と他の方の紹介に自然と耳を傾けるようになるのかな、と。どう言えば伝わるかな?どうまとめたら相手らしさが出るかな?と考えながら聞くことで、“聞く力”や“伝える力”の両方を鍛えることができるのでは、と感じています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
あまりメジャーではない方法なのかもしれませんが、初対面の場が和むのはもちろん、
「人を知る」「自分を知ってもらう」というきっかけづくりに、とてもおすすめです。

講座や、新しいチーム・クラスのはじまりに。
次の自己紹介タイムで、“他己紹介”を取り入れてみるのはいかがでしょうか。