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こんにちは。
最近めっきり春らしくなってきましたね。
ちょっとお外に出ようかしら、と思える陽気がうれしい前川です。
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さて、今回は「言葉」についてお話したいなと思います。
どうぞ、ごゆるりとお付き合いくださいませ。
コピーライティングのお仕事や、案件のご提案時に必要になってくる、
キャッチコピーやボディコピー。いわゆる言葉の組み合わせ。
伝えたいことは同じでも、表現を変えることで、伝わりかたも変わるものです。
つまり「言葉のデザイン」だと、私は思います。
コピーを考えるとき、ときには少しひねった表現をしたいときもあります。
そんなとき、私が参考にするのは「歌詞」。
歌詞ってアーティストさんの世界観やそれぞれの個性、想いが込められていますよね。
そして、伝えたいことが分かりやすく、印象的にまとめられています。
なので私はがコピーライターのお仕事をするときは、
歌を聴いて、イメージをふくらませたりします。
さあ、そこで本題!
今回は、私が「表現がステキ!」と感じる歌詞について
個人的解釈を交えてご紹介していきたいと思います。
大好きな歌詞について書いていくと、
超超大作なブログになっちゃいそうなので、
「表現」に絞りました。
ただ、歌詞は前後の言葉やフレーズ、そしてメロディがあってこそのもの。
今回はあくまで表現としての紹介となるので、
気になる音楽は、ぜひ聴いてみてもらえるとうれしいです。
余談ですが、前川は歌うことが好きなので、通勤中はだいたい歌っています。
でも、一向に上手くならないです。不思議だわ・・。
その1
BUMP OF CHICKENは、私に歌詞の意味や
音楽のすばらしさを教えてくれたアーティスト。
この曲をはじめて聴いたときに感じたあたたかさと、
ホロリとくる切なさは今でも忘れません。
「肩に溢してくれた涙で出来た 音符を繋いで 盾を作ろう」という表現。
この言葉の組み合わせは、なかなか思いつけないです。
そんな中でもここで一番好きなのが「肩に溢してくれた」という部分。
「肩に溢した」ではなく、「溢してくれた」という表現にすることで
前半の「近くにいられて嬉しかった」が活きてくる。
この登場人物の感情が込められている。
たった5行で2人の関係性や感情がわかる表現ができるなんて。
全体を通してすごく好きな歌です。
その2
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同じくBUMP OF CHICKENの曲です。
「生と死」という、少し重いテーマの曲だったりするのですが、
明るい曲調、そして「HAPPY」というタイトルにギャップがあります。
私、このギャップがとても好きなんです。
「いつか終わる旅」というのが「人生」「生きること」だと思うのですが、
そこに「どうせ」という少しネガティブな印象を与える言葉をつけている。
若干諦めのように感じるのですが、
「僕と一緒に歌おう」という言葉を最後に添えることで
すごく前向きに、生きることに対しての力強いメッセージになっています。
インパクトが強い短い言葉。
その中に、ネガティブとポジティブを同居させる手法は
キャッチコピーをつくる上でも参考になるのでは、と思います。
というか、このままキャッチコピーになりますね。
その3
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この曲は、本当に歌詞がやさしくて、美しい。大好きです。
情景が浮かぶ言葉が並んでいるのですが、
風を「吹く」ではなく「揺らぐ」という表現にしているところや
春が「来る」ではなく「舞う」という表現を使う部分が
この歌詞を、より印象的に魅せているのではと思います。
同じ表現でも少し変えるだけで、言葉は色合いを変えます。
言葉だけで情景を伝えるときや、少し印象的にみせたいときに
ヒントになる表現だなと思います。
今の時期にぴったりな曲なので、この季節になったら聴いている一曲です。
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その4
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比喩表現がステキだなあと思うんです。
「”あなた”になりたい」というだけでなく
「ミカヅキになりたい」という表現を使うことで、
より曲の世界観を伝えられているように思います。
また分かりやすいテーマをつくることで、
全体がまとまり、ちょっと考えるような比喩表現でも
感情移入しやすくできるのだろうなと感じました。
ちなみこの曲以外にも、チャットモンチーはおもしろい表現をしている曲がたくさんありまして。
「ハチの巣みたいだ 東京/曲:東京ハチミツオーケストラ」
「8cmのピンヒールで駆ける恋/曲:8cmのピンヒール」
「この世界は お花見のゴミ箱と同じ/曲:桜前線」などなど
ちょっとひとひねりある歌詞が特長的で、メロディもポップで、
聴いていて楽しい気持ちになれる、とっても好きなアーティストです。
その5
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切なくて甘酸っぱさも感じる曲です。
「海」と「青い空」「サイダー」という、言葉だけで夏を連想させる表現。
そして、「左手はずっと君をさがしている」というフレーズで
「会いたい」「さみしい」という切ない感情を伝える表現。
直接な言葉じゃないのに、スッと入ってくる言葉選び、組み合わせ。
右手にはサイダーを持っているけど、
左手は「あえて」何も持っていない、という比較もいい。
情景を伝えながら感情を込める。すごく・・ステキです・・!
とあるアニメの主題歌だったのですが、
その影響もあってか、この曲を聴くとちょっと切なくなってしまう私です。。
最後に
いかがでしたでしょうか。
私は、大好きな曲を紹介できて幸せでした。
でも、おそらく世代がわかる選曲になってしまったと思います。笑
どれをピックアップするか。本当に悩みました。
好きなフレーズの好きなポイントを改めて言語化してみると、
新たな気付きがあっておもしろかったです。
人によって解釈や考え方、捉え方がちがうと思うので、
ぜひ、ご自身の好きな曲で試してみてください。
「ならではの世界観」「らしさ」をデザインする手法の一つである
キャッチコピーやボディコピー。
改めて、言葉ってステキだなと思いました。
これからも、言葉のデザインを磨いていきたいと思う所存です。
おまけ
せっかくなので、個人的応援ソングにしている曲もご紹介させてください。
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お仕事って、ほんとに良いことばかりじゃないと思うんです。
この曲は、その気持ちや辛さを肯定してくれている気がして、
聴くと「そうそう、まだまだ折れてたまるかー!」という気持ちになります。
そして「明日も」で終わるのも、個人的ポイント。
その後に続く言葉を「頑張ろう」にもできるし、
「気楽にやってみよう」とかにもできる。
自分の感情に変換できるところも好きなところです。
明るい曲調で、ノリの良いテンポも良い。
踏ん張りたいときによく聴く個人的応援ソング。
まだ聴いたことのない方は、ぜひ聴いてみてください!
最後まで読んでくださりありがとうございました。
あ、、そうでした。
ここまで読んでくださったあなたに宣伝をさせてください。
いろんな想いを、いろんなカタチで表現したり、
円滑に進められるよう暗躍したり。
幅が広くて、いろんな知識を求められる大変なお仕事だと思いますが、
その分やりがいもあると思ってます。(詳しくはこちら)
ぜひ一度、私たちとお話ししてみませんか?
首をながーくして、そうですね、お歌でも歌いながら待ってます。
恐れ入ります、今度こそほんとに終わります。
ありがとうございました。
それでは、また。