こんにちは。代表の細尾です。
4月が始まりました。桜がきれいな時期ですが、相変わらず花粉症で眼も鼻もグズグズないつもの春です。

スピッカートでは、今日から新入社員をひとり迎えました。
専門学校を卒業したばかりの二十歳。もうほぼ娘と同じ年齢。
自分のキャリア年数にも満たないと思うと、おじさんになったもんだと思うわけです(笑)

先日公開した「アートディレクター対談」で話していた井上が、弊社としてははじめて入社した新卒の新入社員でした。それから8年。予定していなかった年もありましたが、毎年新卒の新入社員を迎え入れています。
新卒さんの場合、ビジネスメールや接客応対、仕事に向き合う姿勢など「社会人としてのいろは」から教えなければならず、周囲の負荷は経験者さんより大きいですし、数年働いて退職するひとがほとんど。
絶対、新卒!なんてこだわっているということではないのですが、未経験や新卒さんが入りにくい専門職種でもあるので、そんなリスクを負ったとしても、自分もそうしてもらったように、門戸を開いておきたいということ。立地的にも経験者さんの応募が少ないということから、いつしかそれが弊社の採用文化にもなってきたように思います。

はじめて社会人として働くわけですから、細かいことを言い出すと、新入社員研修で伝えたいことは山のようにありますが、中でも1つだけ、しっかり伝えたいことがあります。給料や会社の売上や利益など、仕事にまつわる「お金」の話です。
デザインやクリエイターさんの多くは「好き」や「趣味」を仕事にしたひとが多いと思います。僕もその一人です。
趣味で描いた絵が1万円で売れた!すごい!なんて経験をしたことがありますが、それと自分がもらう給料が結びつかないひとが多いのではないかと感じます。1万円は会社で言えば「売上」、そこには画材費、額代などの「経費」と絵を描いた「労働力=給料」が含まれている訳です。
どんな話をするかと言うと、こんなお話です。

「お金」は身体でいう血液であり、無ければ死んでしまいます。
適正な報酬を得て身体を維持できなければ、たちまち弱ってしまう。

すこし余分にいただいた「お金」は、身体を強くするために、新しいトレーニングや、新しい技を身につけるために使う。ときにはご褒美にケーキを食べる。そんなイメージです。

「お金」「お金」と「お金」ばっかりになってしまってはロクなことはありません(笑)。売上や利益は最終的な「結果」です。「結果」として売上や利益につながることを忘れてはいけないですし、それに「感謝」がなければ続いてはいきません。

何事も順番が大事です。そしてバランスも重要だと考えています。

求めるばかりではなく、経営者としては自分たちの価値を適正なところまで高めて、維持し続けていくことが求められています。

頼りにしてくださっているお客様、頑張ってくれているスタッフのみんなに応えていけるように、新入社員となった気持ちで、「今日から」新しい一歩を歩んでいきたいと思います。