こんにちは、デザイナー歴2年2ヶ月を迎えた田中です。最近、デザインの引き出しを広げるためのインプットを兼ねて、休日に展示会巡りをしています。

今回は、ここ数週間で足を運んだ2つの美術展について、気づきを交えながらレポートしたいと思います。インプット所が定型化してしまっていたこともあり、新鮮な刺激をくれたお気に入りの展示たちです。


ヨセフ・ラダ展(市立伊丹ミュージアム)

1つ目は、市立伊丹ミュージアムで開催されていた「ヨセフ・ラダ展」です。チェコの国民的画家であり、絵本作家でもある彼の作品は、素朴さとユーモラスな温かみに溢れていました。(個人的に日本で言う手塚治虫さんの筆跡を思い浮かべました。)

特に目を奪われたのが、迷いのない力強い「輪郭線」の表現です。シンプルに引かれた黒い線なのに、
キャラクターの動きや感情がゆたかに表現されていました。線の魅力に加えて、構成力にも隙がなく…。どのイラストも配置を少しでもズラしてしまうとバランスが崩れてしまいそうな、抜群の安定感がありました。

私の理想は、自分のイラストの型にハマりすぎずに、幅広い表現を安定して打ち出せることです。
時には手に自分以外の人を憑依させながら楽しくスキルを磨いていこうと思います。


スウェーデン・テキスタイル展(西宮市大谷記念美術館)

2つ目は、西宮市大谷記念美術館の「スウェーデン・テキスタイル展」です。北欧の豊かな自然や日々の暮らしをモチーフにした、1950〜70年代のヴィンテージ・テキスタイルが多数展示されていました。

ここで印象的だったのが、シンプルだけど説得力がある配色と、自然物のデフォルメ表現です。植物や動物といった日常にあるモチーフが、シンプルでモダンなパターンへと昇華されていて、その図形化のプロセスがとても学びになりました。

展示に訪れた時期、スピッカート10周年記念企画のなかでちょうどパターンデザインを作っていので、モチーフを繰り返してもうるさくならない。むしろ魅力が増すような絵作りのヒントになりました。
(繰り返しているものが具体的であればあるほど、境界はあいまいな方が成立しやすい。抽象的な場合はむしろ境界がはっきりと分かれている方がモチーフが映えていた印象。)

こちらの展示は6月28日まで開催中なので気になった方はぜひ足を運んでみてください。美術館の外堀はぐるっと庭園になっていて展示の余韻に浸りつつ目を癒すことが出来ました。


まとめ

絵本、北欧テキスタイルと、それぞれの世界感に触れることで、頭が心地よく刺激された期間でした。
普段のWeb業務では、どうしてもPCの画面内で思考が固まってしまいがちですが、こうしてジャンルを超えたリアルな表現からヒントを吸収することで、自分の引き出しが少しずつ増えていくといいなと思います。今回得た学びを、これからの自分のビジュアル表現に少しずつ落とし込んでいきたいです。