みなさま、こんにちは。

最近、4歳の息子が絵を描くことが多くなってきました。
夢中になって絵を描く息子を眺めるのが日課になっているのですが、
子どもの絵って、かわいくて不思議で、つい見入ってしまいます。

そんなところから手が出るの!?とか、いきなりおしり描くの…?と、つい笑っちゃいます。
そんなとき、大人になってしまった今は、どう見えるかを意識しすぎてしまって、
決まった形しか描けなくなってしまっているんだと、はっとさせられます。
大きさも、形も、色も、描く場所も自由なんだ!と子どもならではの視点に気づかされます。

今回は、そんな子どもならではの表現をデザインに取り入れて遊んでみた、というお話です。
息子が描いた絵の世界を広げるように、2つのビジュアルを制作してみましたので
ぜひご覧いただけると嬉しいです。

これは、ゴリラだそうです。ちゃんと耳もありますね。
顔の下から伸びる2本の線はヒゲではなく、手なのだとか。

「バナナをあげてほしい」とリクエストをもらったので、バナナと一緒に。
この線のゆらぎや独特なバランスは、真似して描いても、きっと同じようにはならないだろうと思い、
線には手を加えず、そのままデザインに落とし込みました。
上手い・下手という概念がなく、どんな絵でも成立するビジュアルに仕上げてくれる。
それが子どもの絵の持つ力なのだと思います。

次は、ラッコが泳ぐ絵。
2匹の角度が絶妙で、とても好きな絵です。

ゴリラの絵は線をそのまま生かしましたが、今回は線をもとに色を塗って、
ラッコのまわりに描かれていた線と組み合わせて仕上げました。
線を塗りに置き換えても、この絶妙なバランスが生きているなんて、新しい発見です。
夏らしい雰囲気に仕上がったので、ポストカードにしてみたいと思います。

子どもの絵を、デザインとして残すこと。

子どもが描いた線だからこそ、伝わることがある。
子どもにしか生み出せないものだからこそ、惹き込まれる。
大人になってからは、なかなか描けないものばかりです。
だからこそ、デザインとして残していくおもしろさがあるように思います。

実は弊社の実績にも、子どもの絵を取り入れたデザインがいくつかあります。
ここからは、実際の事例をご紹介します。

岸和田の珈琲屋さん、kurikindi coffeeさん。
障がいのある・なしにかかわらず、時間をかけてできることをひとつずつ増やしていけるように。
ゆったりと羽を休めるような安心できる場所にしたいという思いを込めて、
息子さんが描いた文字を取り入れながらデザインしました。

大阪府泉佐野市にある就労継続支援B型事業所のパン屋さん。
ロゴタイプは子どもが描いたようになっていて、スペルも一部間違えたままのデザイン。
お店や働くひとたちの成長を温かく見守ってほしいという願いを込めています。

いかがでしたでしょうか。
子どもの絵を見ていると、何を思って描いたんだろう?と思わず見入ってしまいます。
子どもが思いのまま自由に表現したもので、周りの視線や間違いなど気にせず、迷いなく描かれている。だからこそ、その子にしか描けない、表情が生まれるのだと思います。

子ども自身が描いたものをデザインに取り入れることで、きれいに整えられたデザインとはまた違う、その場所ならではの空気や思いまで伝えられるように思います。

子どもの絵を何かデザインにしてみたい、
そんなふうに思ったときに、今回の記事を思い出していただけたら嬉しいです。